地域の想いを形にしたい──そう願っても、現実には「難しいから無理」と断られることばかりです。私たちのもとに相談が届いたときも、すでに40社に断られていました。夢はあっても、形にできなければただの絵空事。依頼した方の不安や孤独は、想像以上に大きなものだったと思います。それでも「旧国立駅舎を弁当箱で再現したい」という強い想いに、私たちは心を動かされました。誰も挑まないなら、私たちが挑もう。そうして、無謀とも思えるプロジェクトが始まりました。
想いを受け取った日
ご依頼は国立市のある飲食店様から。
「コロナ禍でも、地元を盛り上げたい」──その想いと共に、旧駅舎への深い愛着を弁当箱に込めたいという声を受けました。
駅舎の再現は単なるデザインではありません。そこには「地域の記憶を食の場に残したい」という願いがありました。私たちもその熱に背中を押され、挑戦を決意しました。
デザインと効率のはざまで
こだわったのは、駅舎の形状再現度、素材の色合い、実際の駅舎に合わせた配色、印刷の見え方。細部まで一切の妥協をせず取り組みました。
しかし、見た目だけを追い求めれば本生産は不可能になります。量産性を犠牲にすれば、現場に負担がかかり、結局は依頼を実現できなくなる。
だからこそ「美しさ」と「効率性」を両立させることに挑みました。現場スタッフとも何度も打ち合わせを繰り返し、一つずつ課題を解決していきました。
完成──地域の記憶を形に
そしてついに完成したのが「旧国立駅舎弁当箱」です。
地元の皆さんの想いを形にし、シンボルを食の場で再現することができました。
依頼主様からは「想いが本当に形になった」と涙ながらの言葉をいただきました。
その瞬間、私たちも「折箱はただの容器ではなく、心を運ぶ舞台になれる」と確信したのです。
結び
誰もが無理だと断った難題に、小さな会社だからこそ挑めた。
それは技術力だけでなく、「想いを共にする姿勢」があったから。
折箱は、人の願いや地域の歴史を未来につなぐ舞台になり得ます。
旧国立駅舎弁当箱の挑戦は、そのことを強く教えてくれました。
あなたがもし「無理だろう」と言われた夢を持っているなら、私たちはその夢を一緒に形にする仲間でありたいと思います。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
「こんな形はできますか」というご相談は、いつでもお受けしています。とくに発泡スチロール製(PSP)の折箱は加工の自由度が高く、六角形や両開きといった特殊な形にも対応できます。
