折箱とは|意味・歴史・素材の違いを折箱メーカーが解説
折箱とは|1948年創業の折箱屋が、意味・素材・使い分けを解説しますこの記事でわかること
- 折箱とは何か。「折詰」「寿司折」「菓子折」という言葉との関係。
- 木製・PSP・紙製という素材3種類の違いと、料理に合わせた選び分け。
- 蓋の形は1種類ではなく、置蓋・被蓋・印籠蓋など複数あること。
- 「弁当容器」「使い捨て容器」と呼ばれるものと、折箱はどう重なるのか。
- 折箱について実際によく寄せられる6つの質問と、その答え。
折箱(おりばこ)は、料理を詰めて渡すための日本の食品容器です。呼び方が「折」「折詰」「寿司折」と場面ごとに変わるうえ、素材も木・プラスチック・紙と広がっているため、はじめて仕入れる方には全体像がつかみにくい容器でもあります。このページでは、1948年創業の折箱屋である日野折箱店が、折箱の意味・歴史・素材の違い・蓋の形・サイズの表し方までを、実際の商品規格をもとにまとめました。
折箱とは、薄い木の板を折り曲げて作る蓋つきの食品容器
折箱とは、経木(きょうぎ)と呼ばれる薄い木の板を折り曲げて成形した、蓋つきで底の浅い箱型の食品容器です。名前の「折」は、板を折り曲げて作るという製法そのものから来ています。現在は木製だけでなく、PSP(発泡ポリスチレンシート。いわゆる発泡スチロール)製や紙製の折箱も広く流通しており、素材を問わずこの形の食品容器をまとめて折箱と呼びます。
折箱に料理を詰めた状態は「折詰(おりづめ)」と呼ばれます。中身と組み合わせた呼び方も定着していて、寿司を詰めれば「寿司折」、菓子を詰めれば「菓子折」、単に「折」と略されることもあります。同じ容器を指していても、料理人・仕出し業者・贈る側で言葉が変わるため、仕入れの相談では「何を詰めるか」を先に伝えると話が早く進みます。
折箱が料理の容器として選ばれてきた理由
木製折箱の場合、木そのものが余分な水分を程よく吸います。酢飯や炊き込みご飯を詰めても表面がべたつきにくく、ふっくらした状態を保ちやすいのが持ち味です。白木の清潔感と高級感は、慶弔の仕出しやおせち、贈答用の菓子折のように「器そのものが料理の格を左右する場面」で選ばれ続けています。
折箱の歴史|折櫃から駅弁まで
折箱の起源には諸説あります。古くから使われていた「折櫃(おりびつ)」と呼ばれる木製の容器が形を変えたものと伝えられており、木製の折箱にはエゾ松・杉・檜・シナといった木が使われてきました。いずれも香りが穏やかで、食品の風味を邪魔しにくい木です。
折箱が全国に広まった大きなきっかけは、明治以降の鉄道網の広がりでした。駅弁の容器として使われたことで、折箱は日本各地の駅と食文化に根づいていきます。芝居の幕間に食べる弁当の容器としても用いられ、「幕の内弁当」という言葉とともに親しまれてきました。今日の仕出し弁当やテイクアウト容器の原型が、この折箱にあたります。
折箱の素材は3種類|木製・PSP・紙製の違い

折箱を選ぶときに最初に決めるのが素材です。現在流通している折箱は、大きく木製・PSP製・紙製の3種類に分かれます。それぞれ持ち味が違うので、料理の水分量・見せたい雰囲気・扱う量から選び分けます。なお、現在の木製折箱の材料はファルカタ材が主流です。
| 項目 | 木製折箱 | PSP折箱 | 紙製折箱 |
|---|---|---|---|
| 素材 | ファルカタ材が主流 | PSP=発泡スチロール(発泡ポリスチレンシート) | 板紙 |
| 持ち味 | 木が余分な水分を吸う。白木の清潔感と高級感がある | 軽く、形や色柄の種類が豊富。多種多様な形状が可能 | 環境に配慮した再生紙(中面)を使用し、漆器のような高級感 |
| 向く料理 | 寿司・慶弔の仕出し・おせち・贈答用の菓子折 | 日常の弁当・仕出し・オードブル・和洋菓子 | おせち料理の重箱・菓子・ギフト |
| 日野折箱店 の取り扱い |
あり | あり | 完全別注のみ(オンラインショップでの販売はありません) |
※ 表の内容は日野折箱店の取り扱い商品と規格表にもとづきます(2026年7月現在)。
折箱は1つの素材でできているとは限りません
意外に知られていないのですが、折箱は本体・底・蓋がそれぞれ別の素材で組み立てられていることがよくあります。日野折箱店の規格表でも、たとえば「本体側は木製・底は紙・蓋は紙」や「側はPS・底は紙・蓋はPS」といった組み合わせが一般的です。木製折箱と呼ばれる商品でも、底や蓋板には紙が使われている場合があります。カタログの材質欄は「木製」の一語ではなく、部位ごとの表記になっている点をご確認ください。
蓋の形は1種類ではありません
折箱を実際に使うと、蓋の形の違いが使い勝手をはっきり左右します。日野折箱店のカタログでは、次の形が用途に応じて使い分けられています。
・置蓋
・罫線蓋(2方)
・罫線蓋(4方)
・面取蓋
・落し蓋
・印籠蓋(側面取)
・印籠蓋(内枠付)
・被蓋
・透明蓋
形によって、蓋の締まり方・重ねて運べるかどうか・中身が見えるかどうかが変わります。二段折には、上下を入れ替えて使えるタイプと、形が違うため入れ替えられないタイプの両方があります。それぞれの姿は図でご覧いただくのが確実ですので、蓋・形状のご説明ページをご確認ください。
折箱のサイズは「合」や「寸」で表します
木製折箱には、昔ながらの「合(ごう)」「寸(すん)」というサイズの呼び名が残っています。呼び名だけでは大きさが伝わりにくいので、日野折箱店では定番サイズの実寸を次のように案内しています(いずれも本体外寸)。
・1合折 170×115mm
・2合折 212×136mm
・3合折 242×167mm
「合」は昔ながらの呼び名のため、同じ呼び名でも商品によって数mm前後します。仕入れの際は必ずmmの実寸でご確認ください。外寸と内寸の違い、深さの選び方、用途別のサイズの目安は、サイズの選び方をまとめたページで詳しく解説しています。
折箱についてよくある質問
折箱と弁当箱(弁当容器)はどう違いますか?
折箱は、料理を詰めてそのままお渡しするための使い切りの容器です。繰り返し洗って使う弁当箱とは用途が異なります。一方で、業務用の現場で「使い捨ての弁当容器」「テイクアウト容器」「仕出し容器」と呼ばれているもののなかには、折箱そのものが数多く含まれています。つまり折箱は食品容器の一種であり、そのなかでも折詰用として発達した容器だとお考えください。
木製折箱とPSP折箱は、どちらを選べばよいですか?
寿司や慶弔の仕出しのように、木の吸水性と白木の見栄えが料理の価値に直結する場面では木製折箱をおすすめします。日常の弁当や仕出し、オードブルのように、軽さと形状の豊富さを重視する場面ではPSP折箱が向いています。PSP折箱は多種多様な形状が可能で、料理に合わせて選べる幅がいちばん広い素材です。おせち料理の重箱には、環境に配慮した再生紙を中面に使い、漆器のような風合いに仕上げた紙製折箱という選び方もあります。紙製折箱は完全別注でのお受けとなり、オンラインショップには掲載していませんので、ご希望の際はお問い合わせください。日野折箱店は木製とPSPの両方を在庫として扱っているため、どちらか一方に寄せずにご提案できます。
「1合」「2合」とは、どのくらいの大きさですか?
日野折箱店の定番サイズでは、1合折が本体外寸170×115mm、2合折が212×136mm、3合折が242×167mmです。「合」は昔ながらの呼び名なので、同じ呼び名でも商品ごとに数mm前後します。仕入れの際はmmの実寸でご確認ください。
折箱は洗って繰り返し使えますか?
いいえ、折箱は使い切りの容器です。折箱を洗浄して再利用したり、食品以外の用途へ転用したりすることはお避けください。素材が水分を含むと形状が変わり、衛生面でも安全とはいえません。
汁気のある料理にも使えますか?
折箱は完全防水ではありません。水分の多い料理には、成型カップなどを併せてお使いください。また、柑橘系の食材やアルコールによって素材が変質・変色することがあります。料理を詰めるときは、粗熱と水気をとってから盛り込んでください。熱や水分が残っていると、素材が反るなど形が変わることがあります。
オリジナルの折箱は何個から作れますか?
オリジナルの折箱は300個から製作しています。サイズや形状、ロゴ入れなどの仕様は、ご相談のうえで決めていきます。
折箱のことなら1948年創業の日野折箱店へ
日野折箱店は、広島県福山市で1948年に創業した折箱屋です。木製折箱とPSP折箱を取り扱い、設計から製造までを自社で行っています。沿革・会社概要・認定については日野折箱店のあゆみをご覧ください。
「この料理にはどの折箱が合うのか」「まず実物を確かめたい」「ロゴを入れたオリジナルの折箱を作りたい」といったご相談を日々お受けしています。折箱は実際に手に取っていただくのがいちばん確実ですので、サンプル購入もご用意しています。
この記事について
寸法・材質・蓋の形状・取り扱い上の注意は、日野折箱店の商品規格表および蓋・形状のご説明ページにもとづく2026年7月現在の情報です。商品ごとに仕様が異なる場合がありますので、実際のご注文時は各商品ページの記載をご確認ください。
折箱の歴史については諸説あり、本記事では一般に伝えられている経緯を記載しています。
最終更新:2026年7月31日/執筆:株式会社 日野折箱店(広島県福山市・1948年創業)
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折箱のことなら日野折箱店
| 会社名 | 株式会社 日野折箱店 |
|---|---|
| 住所 | 〒721-0961 広島県福山市明神町1-3-7 |
| 電話番号 | 084-922-3837 |
| メールアドレス | order@hinooribakoten.com |
| URL | https://oribako1185.shop-pro.jp/ |
